終了
Jiyeong: Solo Exhibition
2015年10月26日 – 2015年11月9日 · SOOHOH GALLERY

■ ジヨンは、人間の欠点やトラウマなど、誰もが人には見せたくない傷を扱う。時には失われた幼い頃の夢について語ることもある。だが彼女は、こうした憂鬱で悲しくもなり得るテーマを、美しい外観を持つ美術作品として包み込んでみせる。 作家は、絵の中の主人公たちが抱える傷を包み込み、労わるために、彼らを輝かせてくれる素材を探し求め、アルミニウムという素材にたどり着いた。アルミニウム板を腐食させ、その上にアクリルで彩色を施しながら作品を仕上げていく。 私は、こうしたジヨンを非常に賢い現代美術作家だと思う。私たち誰もが抱える心の傷、あるいは誰もが懐かしむ幼い頃の夢について、「そう、私はすべてわかっている」と見透かしながらも、それを痛々しくえぐり出すのではなく、美しく包み込んでくれるからだ。 ジヨンの作品は、表面的にはフラット(flat)、つまり単純で見慣れたものを志向しているが、作品の内側では現代人の内面を鋭く突いてくる。
この点で、彼女の芸術は基本的にポップアートであり、作家自身の観念が作品に色濃く込められているという点で、彼女は概念芸術家でもある。しかし何より優れているのは、その芸術が持つ視覚的な卓越性である。作家の観念が色濃く漂う芸術でありながら、美術が視覚芸術であるということを忘れず、さらにこのテーマを表現するために自分だけの独自の素材であるアルミニウムを選び、その物性を探求し、征服した。そうして、自分だけの明瞭で独特な新しい平面絵画を生み出すことに成功したのである。
― イ・ギュヒョン、イー・アンド・アート代表