終了
Youngjun Kim 'In Search of Lost Light'
2013年10月22日 – 2013年11月11日 · SOOHOH GALLERY

韓国螺鈿芸術の未来を担う作家、キム・ヨンジュン
― チョン・ソソン(檀国大学名誉教授、小説家)
キム・ヨンジュンは幾度もの試行錯誤と失敗を重ねながらも、絶え間ない努力によってこの場所に立った、まさに立志伝中の人物である。三国時代以来千年にわたって受け継がれてきた韓国の螺鈿漆器に、新たな色彩感覚と多様性を追求することで、彼は独自の創作世界を築き上げた。家具装飾としての螺鈿から、芸術としての螺鈿へ――その創造的な空間性を確保したのである。
彼が生み出した螺鈿作品を、数百年続いた西欧の伝統的色彩絵画を一気に近代絵画へと刷新した印象派や、点描法を導入したスーラ、立体主義の先駆けとされるセザンヌの登場になぞらえるのは、言い過ぎだろうか。ついに2008年、ビル・ゲイツからの注文によって、忍耐の歳月の中で積み重ねられてきた彼の情熱が大きく花開くこととなった。「光が好きだから、ついに光を送るのです」と作家は語る。この一言は、彼が歩んできた歳月そのものを物語っている。
キム・ヨンジュンは、次第に失われつつある韓国の伝統工芸である螺鈿漆器を、新しく生まれ変わらせようと力を尽くしている。伝統と現代の出会いを通して、失われた光を探し求めているのだ。キム・ヨンジュンの新しさへの情熱が、これからどのような作品として表現されるのか、期待が高まる。