終了
Ji Young: Bedtime Stories
2013年6月4日 – 2013年6月14日 · SOOHOH GALLERY

白い空間に冷たいアルミニウムの壁がある。アルミニウムの表面に反射する光はさらに冷たい。この壁面には可愛らしい額縁がびっしりと掛けられている。豊かな巻き毛を垂らした少女が愛犬を抱いている。もし望むなら、鑑賞はここまでで構わない。「かわいい」という印象だけを受け取って通り過ぎることもできる。だが想像力と観察力を働かせて作品を深く覗き込めば、そこから少しずつ不穏な気配が漂い始める。
(中略)
私たちの心の空白は、時にあまりに深く、あまりに古く、あまりに底知れないため、正面から見つめることが難しい。私たちは苦しみに耐えるために、傷をえぐるよりも、むしろそれを避けようとする。作家はこの世の生の中で、誰かが傷つきながらもその理由を説明できない無数の微妙な状況を捉え、その残酷な現実を私たちの代わりに引き受け、傷つき、癒されながら生きる人形たちの世界のファンタジーを描き出す。
― パク・ボミ(アートコラムニスト)